
「108台のレコードプレーヤー」

仏教では、私たち人間は煩悩でできていると言われています。つまり人間は煩悩の塊ということです。
合わせ鏡で自分を映すと後姿(裏の姿)が見えます。どんな人でも裏側があります。
この作品は、レコードプレーヤーを自分、映った裏の姿を煩悩と見立てています。
お釈迦さまは晩年、仏教とは法鏡だと言い残されました。
法鏡とは、真実の鏡、本当の自分を映す鏡ということです。
鏡は近づけば近づくほど真実を映し出します。
この作品も近づけば近づくほど沢山のレコードプレーヤー(煩悩)が見えます。
108あると言われる煩悩の数、さてあなたはいくつ見えますか?
「このレコードプレーヤーが108台に見えたものには一貫文の褒美を与える … 」
鏡、レコードプレーヤー|2022年