
「○△□」

この作品は、仙崖義梵(臨済宗禅僧)の「◯△□」に見立てました。(◯△□の詳細については<補足>を参照)
「◯△□」は仙崖が禅の極意を表す為にかいた禅画で、仙崖は四角と三角と丸が重なっていることが大事だと表現している。
ターンテーブルの◯、レコードの△、レコードプレーヤー本体の□は自ずと重なります。
では、重なったその状態で針を落としたら何かが起きるのでしょうか?
仙崖の「◯△□」に何かを加えたらどうなるか!?何が起きるかは人それぞれの考え…
(レコードは、禅寺で行われたおつとめのお経を録音したものをカッティングし、それを三角に切ったもの)
<補足>
◯=円相
(ターンテーブルを円相に見立てた。)
△=仏と一体となった姿、坐禅をする時の坐相(坐禅中の姿勢)などとも言われる。
(録音したお経とレコードを一体化〔カッティングする〕させ、それをさらに三角形にカットすることで仏の姿に見立てた。)
□=物事を固め、形作る "地"
(レコードプレーヤーの本体を"地" に見立てた。)
仙崖の「◯△□」はこの世の存在すべてを3つの図形に代表させ「大宇宙」を小画面に凝縮させたと言われる。
「◯△□」は見る人の解釈によって違う。
ビニール盤(禅寺のお経を収録)、レコードプレーヤー|2022年